日々是相談「離婚後の清算」元夫の不倫。
日々是相談「離婚後の清算」元夫の不倫
10時に予約していた(K)です。
どうぞこちらへ。
初めまして、行政書士の田中です。
おはようございます。
今日はよろしくお願いします。
では始めましょうか。
【相談】
私、既に離婚しています。
1年ほど前になりますが、子供もできなかったので恋愛の終わりみたいな、そういう別れでした。
切っ掛けは、そうですね。
彼が親がかりだったことですかね。
結婚前から親に相談する姿をずっと見せられていました。
どんな小さなことでも親に相談するんです。
そんなこと自分で決めればいいじゃんという些細なことでも。
最初は確認と思っていました。
自分の決めたことが正しいか否かの。
結婚するかどうか随分迷ったのですが私も30歳を超えていましたし、この先多くの機会があるわけでもないし、少し焦っていたのも確かです。
友人も多くが結婚していましたから。
子供の写真とか見せられると…。
5歳年下の人でした。
なので私からすればまだ若いからと、そういうふうに自分に言い聞かせていました。
結婚後は私がその確認役になれば済むことじゃないかと、結婚を決断しました。
しかし、やっぱりそんなにうまくいくことはありませんね。
親コンです。
彼は。
親が言うことが全てで、私に何か決断を求めるようなことはありませんでした。
どんな時も親に電話掛けて決断するんです。
だからこの先、そんな頼りない男と暮らしていかなきゃいけないと思うと別れる時は難なく決めることができました。
子もいないし、財産もない。
別れは私から切り出しましたが、彼はすんなり。
その時は親に確認しなかったのですよ。
不思議に思いましたが、別れたい気持ちの方が先で深く考えなかった、考えようともしなかったですね。
スッキリしました。
焦って結婚なんかするもんじゃありませんね。
別れて半年くらいした時、彼が婚姻中から浮気していたことを知りました。
共通の友人から教えられました。
婚姻しているときから付き合っていたことを私に知らせることができなかったことも深く詫びてくれました。
私たちが離婚して、そのことを知らせないままでいることに罪悪感もあったと言われました。
多分相当悩んだんでしょう。
悪いことしてしまいました。
私に教えることでその先の関係性がどうなるかとか、ですよね。
私が彼女の立場でも同じように相当悩んだはずです。
で、その話を聞いてからなんか腹の虫が収まらないといいますか、釈然としないといいますか。
だから私が離婚を切り出した時に彼はすんなり決断したんだと辻褄が合いました。
親に不倫のことを相談できなかったのでしょう。
こういう場合、何か行動した方がいいんですか?
私としては彼とは関わりになりたくもないと思っているんですが、私のことを馬鹿にしていたんだとも思うんですよ。
こういうのを「胸の閊え」というんですかね。
私、どうしたらいいですか?
【回答】
(行)請求しましょうか。
(K)慰謝料ということですか?
(行)そうです。
(K)でも、もう別れてもいますし。
(行)権利侵害されたことを知って2年、知らない場合も20年、権利の行使が可能です。
Kさんは最近元夫の浮気を知ったと仰って居ましたから十分慰謝料請求が可能です。
(K)やっぱりできるんですね。ネットで調べて、多分そうかなぁと思っていたのですが。
(行)二人にできます。
元夫とその愛人のお二人に。
(K)元夫の愛人の方は直接知らないので。
なのでするなら元夫に請求します。
どう請求すればいいのでしょうか?
(行)内容証明を送ります。元夫さん、どこにお住いですか?現住所は。
(K)正確には把握していません。二人で暮らしていたところは離婚とともに解約してそれぞれに引っ越ししましたから。凡そこの町というくらいしか。
そんなんで大丈夫ですか?
(行)戸籍から辿ることも可能です。
戸籍謄本、Kさんの謄本を先ず取得してください。
そこに元夫さんの本籍地が書いてありますよね。
(K)はい。
(行)その本籍地に戸籍の付票という、一般的には馴染みがない言葉でしょうが、その付票を取得します。
そこに現住所が載っています。
(K)私にもできますか?
(行)そうですね、私たち行政書士は職務の上で戸籍を集めることが可能ですからお任せされてもいいです。
(K)そうなんですね、ではお願いします。
それと、証拠?その友人の話と自分の感しかないのですが。
(行)証拠ですか。
証拠は待っていても見つからないので作る作業も必要です。
まず手紙でこちらとしては証拠も握っているというスタンスの。
その反論の手紙、そこに証拠らしき手がかりを見つける作業です。
(K)友人が嘘をつく訳もありませんから私としてはそれが大きな証拠と思っているんですが。
(行)さて幾らくらい請求しましょうか?
今回裏切りといっても期間が短く婚姻期間も短いですし、破たんの直接の原因とも言い難いのですが、もし婚姻中にこの事実をKさんが知っていたならば、直接の婚姻破たんの原因になったかもしれません。
ですが、多くても〇〇万円くらいじゃないかと思われますが。
(K)そうなんですね。
金額より、元夫に罰を与えられればいいので幾らでもいいです。
なので、相場より少ない方がいいです。
今更数回のやり取りは面倒なので一回で終われるように少な目でお願いします。
(行)分かりました。
お金と共に謝罪も欲しいですね。
(K)そうです。それです。
謝って済むことでもありませんが気持ちは少し晴れますね。
(行)では謝罪で減額するという内容にしましょう。
それで謝罪して頂ければ証拠にもなりますから。
(K)なるほど、ですね。
(行)来週のこの時間、大丈夫ですか?
それまでに仕上げておきます。
最初は普通郵便にするか内容証明にするか考えておきます。
二段構えの方がいいかもしれませんね。
(K)そうですね。
まずは普通郵便でお願いします。
(行)はい。それで準備しておきます。
(K)よろしくお願いします。
【相談後】
(K)こういう相談が初めてだったので緊張して来所しましたが来てよかったです。
悶々と一人で悩んでいましたから、話すことでスッキリしました。
ありがとうございました。
(行)世は自粛中ですので真っ直ぐお帰り下さい。
(K)はい。
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