日々是離婚回避相談「嫉妬深い旦那さん」実務Ver18
日々是離婚回避相談「嫉妬深い旦那さん」実務Ver18
10時から予約していた(U)です。
こんにちは、今日は秋晴れですね。
少し暑いですが良い日和になって来ましたね。
飲み物は紅茶でいいですか。
では始めましょうか。
どうされましたか。
【問】
こんなことで悩んでいると笑われるかもしれないですが、よろしくお願いします。
(行)どんなことですか。職務ですから笑ってしまうことはないと思いますが。
(U)表現がおかしかったですね、呆れられるという意味です。
ごめんなさい。
夫と結婚して3年です。
まだ子供はいません。というか作る気に私がならないといいますか、覚悟がいりますから。
そうです。
子供がいると別れることができませんから。
覚悟、夫と添い遂げる覚悟です。
子供は好きな方なので本音としては欲しいのですが。
仕事もしています。
会社員です。
今日も午後から出社します。
フレックスなので自分の都合で選べるし、在宅でも可能な仕事なので結婚してからも、また出産してからも働きやすい職場なんです。
付き合っていたころは私の仕事も理解してくれていたのですが、結婚してから私の帰りが遅い日などは特に機嫌が悪かったり、少しでも予定の時間に遅れようものなら何度も電話を掛けてきます。
帰り着いたら着替える間もなく、遅れた理由をネチネチと聞いてくるようになりました。
理由なんてありませんよ。
ただ会社の人と意見の交換していたら電車に乗り遅れたとか平凡な理由しかありません。
それで私も不機嫌になり、先生には分からないかもしれませんがお化粧を落として落ち着きたいのです。
帰って直ぐにやりたいことはそれなんです。
その間を与えることなく矢継ぎ早に質問攻めです。
その質問に答えただけなのに妙な顔して嘘をついていないかと、もうしつこいのです。
うちの旦那。
私が会社の飲み会に参加したときがもう最悪です。
何人いたかから始まって、男はそのうち何人かとか、隣はどんな人かまで。
しかも何度も電話してきたたり、私がでないと、今度はLINEの嵐です。
帰ってからの質問攻めは当たり前。
飲み会の時だけ化粧が濃いやら、服が派手だとか、まで。
でしょう。
呆れるでしょう。
(行)嫉妬ですか?
(U)そうです。じゃないと説明が付きませんもの。嫉妬深いのです。
歳ですか、私は28です。
夫は一回り上の今年で40のおっさんです。いい歳こいたおっさんが嫉妬ですよ。
話し始めたら歯止めが利かなくなってきました。
嫌いではないのですが。
いいや、これだけ言えればもう嫌いなのでしょうか。
一緒に暮らしていて息が詰まるところも多々あります。
それと食事もくちゃくちゃと音たてて。
箸の使いも下手くそで、ご飯粒は残すし、こぼすし。
いいとこ探す方が難しいかもしれませんが、ときに優しい人なんです。
どんなときかは、うぅん、今は思いつきませんが。
結婚する前は、旦那、太っているので熊みたいで、頼りがいがあって、そこが好きだったのです。
今じゃその部分もマイナスですけどね。
頼りがいはまぁあるのですが、太っていて暑苦しいし大量の汗もかくし。
(行)分かりました。
(U)止まりません。
離婚ですかね、この状況は。
旦那は離婚する気は毛頭ないっぽいです。
実は私は猫が飼いたいのですが、旦那が反対で。
その理由が「ペットがいると子ができないから」ですと。
それもイラッと来るんですよねぇ。
先生のとこみたいに6匹は無理ですが、2匹くらい居たら癒されるだろうなぁって。
(行)それは癒されますよ。
励みにもなります。この子たちより先に死ねないし。
(U)旦那は「離婚なんてあり得ない」感じの人なんですが、何かいい方法ありますかね。
考えてくださいまし。
【回答】
私がいつもこの問題に接して一番難しいと思っているのは、それは人の気持ちを変えるということです。
離婚したくない人を、離婚したいと思わせることです。
(U)ということは方法がないということですか?
(行)ないです。はっきり言って人の気持ちはおいそれと変わりません。Uさんも変わらないでしょう、気持ち。
(U)そうですね。
(行)もっと旦那さんが若ければ外堀から埋めていくことも考えられるのですが、40歳を超えるような方は、もう人からの話を素直に聞き入れることをしないようになってきます。
職場でも責任ある立場でしょうし、人から意見されない年齢ですよ。
怒られることもないし。
そういう風に段々と人は他の人の意見に耳を貸さないようになります。
その意見する人より自身の経験を信用していますから。
外堀を埋めるというのは具体的には、ご両親から離婚を勧めてもらうように持っていくなどのことですが、旦那さんのご両親もそこそこご高齢でしょうし、子に従うような年齢といえば分かりやすいでしょう。だから親からの意見に反応することはないと思います。
ではどうするか。
やっぱり正面から切り出すしかないでしょう。
離婚したいと。
小細工抜きで、直球勝負。
旦那さんに伝えるべきです。
二人の間の子供も作る気になれないし、別れることしか考えていないと。
旦那さんの反応には気持ちを動かさないこと。
自分の幸せ、それしか考えないこと。
(離婚して独り身になることが幸せなんですよねUさんは)
告げたらどこかに居を構えて別居です。
別居することが無理であるならば家庭内別居です。
別寝にし、会話をしないこと。
旦那さんが離婚したほうが「まし」と思うくらい。
Uさんにできますか。
(U)出来ないかも。
たまに優しいし、嫉妬深いところはあるのですが、それは多分私と旦那の歳の差から来ているのも理解はしているのですけどね。
(行)嫉妬も可愛い奥さんを誰かに取られたくないし、今の幸せを大切にして守る気持ちから来ているのではないでしょうか。
暫く時間が経てばそのうち嫉妬されなくなるのでは?
(U)そうですかね。
(行)年を取るということです。Uさんもいつまでも若いわけではないでしょう。
再来年には30でしょう。
結婚して5年にもなるでしょう。
二人の生活が長くなればなるほど嫉妬は和らぐと思いますよ。
猫は旦那さんの許可受けずに飼ってしまいましょうよ。
旦那さんも悪い気はしないと思います。
子作りもしていかれたらどうでしょうか。
そして旦那さんには約束してもらう。
嫉妬しないことを。
「じゃないと離婚」と一回ガツンと言ってみましょうよ。
旦那さんも今までのことを少なからず反省されると思います。
ときに優しい旦那さんなんでしょう。
そのくらい分かってくれますよ。
(U)そうですね、そうします。
無断で猫飼うのはちょっと気が引けるので、一応は言ってみます。
いい顔はしないかもしれませんが説得します。
「じゃないと離婚」と言えばいいんですよね。
ガツンと。
(行)そうです。
その調子です。
以上です。
【相談後】
(U)なんか旦那の悪口言ったらスッキリしました。
暫くは夫婦続けます。
ときに優しい人ですから。
先生のとこの猫ちゃん可愛いですね。
三毛ちゃん大人しいし。
私も三毛が欲しくなりました。
(行)お褒めに預かり恐縮です。
ではお幸せに。
(U)はい。
行政書士家族の問題法務事務所
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