離婚時に決めた養育費、子の成長とともに増額したい。福岡市中央区今泉・家族の問題法務事務所
一度取り決めた養育費も子供の成長により不足しがちであることは改めてここで言わずとも皆さん感じていることと存じます。
合意さえできれば過去の契約を変更することに問題は有りません。新たに契約を結ぶということは大変かもしれませんが、離婚して数年経てば離婚時の状況とはかけ離れた収支になっている方も多く存在します。
もう一度チャレンジする価値は十分にあるはずです。
増額だけではなく減額の申し出もあるものと想像しますが、今回は増額願いの手紙です。
行政書士家族の問題法務事務所
養育費増額願いの手紙サンプル
前略
ご無沙汰しています。お元気にしておられますか。
本日、突然にこのようなお手紙をお出ししたことをご容赦下さい。
毎月決まった日にちにきちんと養育費をお支払いいただきとても感謝しています。あなたと離婚して3年が経ちますが、その間一度も滞りなくお支払いいただいていることは、あなたが子供たちのことを本当に愛していたのだと改めて感じています。
なかなか近況もご報告する機会に恵まれず、こうしてご相談するときだけの本当に厚かましい限りであなたに申し訳ないのですが、私たちの窮状も少しばかりお伝えさせてください。
長女の〇〇も今年の春から中学生となり、元気に毎日通学しています。
勉強の方は、多分私に似たのでしょう。あまりいい成績を収めることも有りませんが、陸上部のクラブ活動には熱心に励んでいます。学校を休んだ日でもクラブ活動には出たそうな雰囲気をかもし出すほどの熱の入れようです。朝練も自主練も毎日のことです。とともに結果も出ているようなので楽しくて仕方ないのでしょう。運動神経に関してはあなたに似たことと思っています。
まだ義務教育の一環のクラブ活動とはいえお金も少なからずかかるようになりました。
陸上に必要な靴やユニフォームなどは私の少ない稼ぎからでもなんとかやりくりしながら他の子と同様のものを用意することは可能です。ただ毎月一度は他県への遠征が有り数千円から1万円ほどの費用が掛かるようになりました。あの子だけ家庭の事情で行かれないということは親として可哀想で、できるだけ参加させています。
それでも苦しい家計を慮ってか自ら辞退するときも有りました。母親として情けなく感じています。
私たちが自分たちの思うように離婚したのだけれども、子にその負担をかけてしまうようでは私たちの決断を正しかったとは言えないのではないかと今更ながら考えさせられます。
そこで本当に勝手ながらお願いが有ります。
公正証書で取り決めた養育費の金額を1万円ほど増額していただけないでしょうか。
あなたが今までの金額でも大変なことも承知していますが、ここはなんとかお願いを聞き請けていただけないでしょうか。私も一生懸命働いて、節約もしています。子供達からドケチと言われながらも節約に次ぐ節約生活です。
もし請けていただけるのであれば変更の契約書は私のほうで作成させていただきます。
また取り決め後もお互いの生活の変化に合わせて流動的にできるよう配慮させていただきます。
私への連絡はメールでかまいませんのでお返事ください。
暑い日が続いていますがどうぞ無理はなさらずにお過ごし下さいませ。
草々
〇〇子
作:行政書士家族の問題法務事務所
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