日々是離婚相談【娘が不憫で…親にできること,検索(離婚福岡)】実務Ver24
日々是離婚相談【娘が不憫で…親にできること,検索(離婚福岡)】実務Ver24
13時から予約していた(S)です。
外からくると暑いくらいですね。
では窓を開けてお話しましょう。
飲み物は冷たいお茶でいいですか。
では始めましょう。
どうされました。
【問】
実は、私どもの娘のことでご相談させていただきたくて。
今日は夫婦で参りました。
娘から相談されたときに備えるというか、何と申し上げたらいいか。
娘が不憫になりまして。
自分たちの所為でもあるのですが。
特に私(父)はそう思っています。
正直に申し上げれば、3年ほど前ですか、婿が浮気をしまして。
その時に相談されたんです、娘に離婚のことを。
それを頭ごなしに私(父)が否定といいますか、そのようなことは男であれば幾らでもある、甲斐性だと言って娘の話をまともに聞いてあげれなかったのです。
そのくらい我慢しろと。
婿はそこそこ稼ぎもあるし、子供も、私たちからしたら孫も二人いるのにそんな身勝手は出来んだろう、って。
私たちの時代はそのくらいのことで離婚するような者はいませんでしたから。
女は我慢して我慢してやっとの思いで子供を育ててという時代でしたものね。
なので、十分に娘の話を聞いてあげなかったこと、娘からしたら聞いてもらえなかったことで、その日は酷く落ち込んで帰って行きました。
後悔しましたね。
きちんと話を聞いてあげていたらと今となっては遅いのですがつくづく考えさせられました。
それから娘と確執?とまではいきませんが前の様には向き合えない関係になって仕舞いまして。
うちの(母)とはよくメールのやり取りはしているのですが私(父)には一切ありません。
その前もそんなに頻繁にやり取りしていたわけではありませんが、孫の誕生日には可愛い写真を送ってきてくれたりしていたのです、が、今はさっぱりありません。だからうちの(母)に来たのを見せてもらっているような始末です。
その娘から先日メールがありまして、また浮気しているっぽいのです、婿が。
私(父)には内緒にしてくれという言葉も一緒についていたのですが、うちの(母)も抱えきれなかったみたく私(父)に相談してきたんですよ。
なっ。
そう、これです。
このメールです。
今度は本気で別れたいと言ってきていますでしょ。
相談したいからと。
私たち(父.母)としては今度こそはきちんと聞いてあげて、なんなら気の利いたアドバイスの一つや二つはしてあげたいのです。
こんな老いぼれでも役に立つならと。
先生ならいろんな方の話を聞いてあるだろうから今日夫婦共々勉強させて頂こうということで伺った次第です。
どうかよろしくお願いします。
【回答】
そういうことでしたか。
きちんと話を聞いてあげれなかった、その後悔を引きずってるのですね。
相談者は聞いてもらうだけでもいいのです。
特に親に相談したからといって正しい判断を期待しているわけではありません。
正しい判断が欲しいのなら私どもの事務所に相談すればいいわけですし、今は各所で無料相談も開かれているので。
なのになぜ親元に相談に来たか。
それはやっぱり頼りにされているからじゃないでしょうか。
その場で叱られては落ち込みもしますよ。
聞いてもらいたい、知っていて欲しいのですよ。自身の状況を。
私はご主人と娘さんのちょうど中間くらいの年齢ですからお二人の考え、両方とも理解できます。
私の母親も随分と苦労していました。その姿を見て育ったのですが、なぜ別れないのかと思いながら。
しかし昔は女性の立場が非常に弱かったですよね。
家庭でも社会でも。
そんな状況で母親一人で子供を育てるのは無理な時代でした。
残された選択肢は、そうです、我慢しかなかったのです。
我慢していればそのうち良いこともあると呪文のように繰り返された言葉ですが、それしか無かったのです。
しかし時代が昭和から平成に、平成が終わり令和の時代へと変わりました。
女性の立場改善は進みましたし、次の時代は更に一段と進むはずです。
女性の仕事も今は充実してきています。
社会保障においても同様に。
子供を預ける部分、それは今からの課題として社会全体で考えていかなければならないでしょうが。
(母)
仰る通りで言葉がありません。
娘があの時どんな気持ちでいたかを想像すると、本当に親として情けなくなって…。
私たちの時代とは大きく変化しているのも頭では理解しているつもりなのですが、いざ自分の娘のこととなると社会全体の今という時代に照らし合わせることができなくて。
本当に辛かっただろうなと今になってですが主人共々後悔しています。
それなのに誰にも相談する相手がいないのでしょう。私のところに相談を持ち掛けてきているくらいですから。
なので今度はきちんと相談に乗ってあげたくて話も十分に聞いてあげたくて。
そのために相談のプロの方のお話も聞いてみたくなりまして。
(行)
相談のプロというわけではありませんが、毎日が人のお話を聞く仕事ですからね。
今日もそうですが、最初の15分ほどでは口を挟むことなく自由に話をして頂いて、私はただ聞いています。
色々と考えてはいるのですが、まずは状況を把握することが重要ですから。
殆ど相槌のみです。
その後質問に移行していきますが、分かりやすく短めに。
その繰り返しで構成されています。
自然と回数受けるうちにそうなりましたね。
特別なことは何一つありませんが、答えが的確でなければ勤まりません。
そこが難しいところです。
今日は折角ですから今の離婚事情をお話しておきます。
殆どの方が協議離婚です。凡そ9割の方が。
家庭裁判所の調停を利用する方もありますが、お二人で合意まで漕ぎつけているというのが実情です。
離婚では決めることがいくつかあります。
親権や養育費、財産分与、慰謝料に関してはある場合とそうでない場合があります。
娘さんの離婚の場合は慰謝料もある可能性が高いです。
そこはお二人の協議次第ですが。
その取り決めを契約するのです。
私契約では強制執行するのに家庭裁判所の調停を行わないといけないので公正証書契約が主流です。費用は少し嵩みますが、契約書の中では一番安全安心なものです。
公証役場で契約します。私の事務所はいつも「博多公証役場」を使っています。博多駅前にあります。
そうです。遺言等も公証役場でしていますよね。
「離婚給付契約」というものです。
公正証書で契約しておくと先ほど申し上げました家庭裁判所での調停を経ることなく強制執行が可能ですから、支払いがなければ差し押さえがそのままできます。
そのままというのはありませんが手続き的に簡素になるということです。
娘さんから相談されたときには是非お伝えください。
本日は以上です。
【相談後】
(父)
こういう事務所に来て相談するということが二人とも初めてだったのでうまく伝えることができるのかと緊張しながらでしたが、ありがとうございました。
でも話を聞いてもらうことの大切さが分かりました。
聞いていただいて私たちも少し気が楽になりましたから。
大切なんですね、話を聞いてもらうということは。
(行)
私もそう思います。
悩みを分かち合うことの重要性というのでしょうか、悩みの共有が一人で抱ている不安を少なからず和らげるものと思います。
なので娘さんにはこんな事務所があるという存在をお伝えください。
できればお一人で来られた方がいいものです。
ご両親が一緒だと娘さんも本音が言えない可能性もあるので最初はお一人が良いと思います。
(母)
分かりました。
娘には今日にも伝えておきます。
先生の事務所【離婚福岡】で検索するとすぐ出てきましたから娘も知っているかもしれませんね。
(行)
おそらくはそうかもしれませんね。
ではよろしくお伝えください。
(父.母)
はい。
行政書士家族の問題法務事務所
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