モラハラ夫へ最後の手紙。できれば生涯を共に…
できれば生涯を共にする夫婦であり続けること、苦しくともそれは糧であり喜びへの転換がすみやかにおこなえるような。
お互いを尊重しあえる二人でいられるようにという心持で私は結婚しました。
あれからほんの僅かな時間でこのような結末を迎えようとは、心より悲しく、表現の仕様がありません。
こんなことはメールや電話ではお伝えし難く、手紙という手段を用いましたが、無学の私には文章すら書けないのが悔しくて、残念です。
拙い言葉の羅列になるかもしれませんが、少しでも私の気持ちをご理解いただけるのなら、手紙を書く意義があると思い書くこととしました。
〇〇さんの出来のよさに比べれば、私は本当に拙い妻であったのかもしれません。
お望みの理想の妻、料理をやらせれば上手に作り、口答えもしない、甲斐甲斐しく仕える、そんな理想の妻ではないかもしれません。
ただこの3年、一生懸命に仕えてきました。
あなたの邪魔にならないように、足を引っ張ることがないように、最大の応援団のつもりで、気分よく生活ができるように、そんなことをいつも考えていました。
少しでも変わってくれるのであれば、これから先も夫婦として生活ができたのかもしれませんが、何一つ配慮のない扱いや、言葉の数々には、もう返す言葉が見つからないほど落ち込んでいます。
投げかけられた汚い言葉の数々に、腐食になり、不眠になり不安症になり、夜中も何度も目が覚め、〇〇さんとのやり取りを【迂闊】にも思い出し、ますます不安になり、一体私のこの先には何が待っているのか、本当に恐ろしくなり、ただ目をつむり、じっと朝を迎えたことも何度もありました。
その間、私が悪いからと、思う瞬間もありましたが、必死にその思いを打消し、心のバランスを整えてきました。
〇〇さんは私を自分の所有物として支配しているように、ここ最近は感じだしています。
しかしながら私は〇〇さんの所有物ではありません。
私を支配できる存在は私の中に存在するもう一人の私しかあり得ません。
離婚はします。お望みとあらば離婚くらいという感覚です。
私の条件を飲んでくださるのであれば、届けに判を押すぐらい簡単なことです。
条件など付けたくもなかったのですが、私がされたことを思えば、ただ闇雲にサインする気には到底なりません。
疑われ、首を絞められ、罵られ、ここに書く気にもならない野卑な言葉の乱打に、精神的、肉体的苦痛を与えられたこと、思い返してはいけない時間の【塊】、これらの代償を少しでもしていただかなければならないという思いで充満しています。
生来争い事は身につかないのですが、これだけのことをされて何一つ声を上げないのは、あまりにも自分が可哀想で仕方がないのです。
慰謝料として金50万円をご請求します。
若しくは、別居中の婚姻費用、金22万円と併せて家財道具に対する私の処分権限を認めることです。
どちらかで構いません。
どちらかが履行されれば確認後速やかに届は記名押印し、ご返送いたします。
また、今後の全てのやり取りは文書かメールで行うことを切に望みます。
直接お会いすることは控えさせてください。
〇〇様に押し負かされるような話し合いしかできない私にとってその与えられた時間は苦痛でしかないのです。電話をかけられても執ることはありません。
更なる苦痛に耐えるだけの自信がないことがその理由です。
私の実家に直接押しかけることもご遠慮ください。
もし来られても鍵を開けることはありません。
追伸
本文に記した条件を無下にされるようなことがございましたら、私は家庭裁判所に調停を起こします。
その時は〇〇様が【世間用に着けられている仮面】を剥ぐこととなるかもしれません。
どうかご容赦くださいませ。
令和元年5月13日
文書作成代理
行政書士 家族の問題法務事務所
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