養育費 (youikuhi)

最近の実態調査によれば養育費を毎月きちんと受けている母子家庭は2割弱、たまに受け取る母子家庭が約3割、養育費を受けたことがない母子家庭は約6割という調査結果が報告されています。
この数字を見ればいかに養育費を受け取ることが難しいかが想像できます。
養育費を毎月きちんと受け取るには公正証書での契約が必要です。
それさえあれば相手方の給料を差し押さえることができます。
養育費は本来子供の請求権です。それをあなたが代理して請求しているのです。
子どもの将来を考え、公正証書を作成しておきましょう。
養育費用の決定
養育費の額、支払い方法はまず夫婦の話し合いで決めます。
相場は一人につき3万~5万ですが、これは、最低の費用です。
養育費を決める一番の要因は親の収入です。
相手方の収入から考えて妥当な金額を決めましょう。法外な請求はあまり感心しません。
結局、相手方が困窮すると元も子もありません。
離婚の際に養育費を取り決めたとしても、相手方やあなたの再婚、仕事環境の変化により、増額または減額、支払い期間の延長等こと細かく取り決める方も最近は多く見受けられます。
離婚時に養育費の取り決めしていなかった場合は後から養育費を請求することもできます。
その場合には、家庭裁判所に養育費支払いの申し立てをします。
離婚の際に契約書を公正証書で作成しておけば離婚後のトラブルを回避できます。
相談事例
●Bさん(女性)からの相談
二人の間には5歳になる男の子がいますが、半年前から子供を連れ実家に戻り別居しています。
夫がすぐ感情的になり話し合いが進まない為、離婚と婚姻費用分担の調停を申し立てました。
先月、婚姻費用の審判が7万円に決まりました。
離婚が成立するまでは必ず振り込まれることになり、これで少しは安心している状況です。
離婚調停は、子供の将来の為に、出来る限り金銭面で良い条件で離婚したいのですが、夫と私の条件は大きく異なりました。
夫の条件は、財産分与、慰謝料、年金分割等すべてしないと言ってきます。養育費は2万円なら離婚すると。
調停委員の方には、この条件で妥協して成立したほうが良いとアドバイスされました。それのほうが早く離婚できるとも言われました。
私は、過去、夫に多額の借金があったり、妊娠中に浮気したこと、たまに暴力を振るわれたことなどをあわせて、慰謝料として200万円を要求しています。
養育費は最低でも5万円を希望しています。
それと、絶対に離婚後子供には合わせたくありません。しかし夫には面接交渉権があるから絶対は無理だと調停の場で言われました。
次回の調停で、夫の条件で私が妥協すれば離婚成立なのですが、希望する条件ではないので、不調に終わらせようとも考えています。
婚姻費用が決まっている今、そんな条件では離婚しないで婚姻費用をもらい続けようかとも考えています。
離婚しない場合、夫が裁判を起こしてくることも考えられます。どのようなことに気をつければよいか、アドバイスお願いします。
【 回 答 】
随分と酷い条件を出してきましたね。しかし御主人側もこの条件をあなたが素直に飲むとは考えていないのではないでしょうか。
あくまでも御主人の最大限の希望的なものであって、Bさんが根気強く攻めれば、また新たな譲歩案を出してくるのではないかと思えます。
そのためにも、あなたはもっと多くの条件を出してみてはいかがですか。
今現在が養育費の5万円と慰謝料の200万円ですよね。これに年金分割を請求するのも良いです。家裁で調停した場合、確実とまでは言いませんが5割は硬いという今までの実績があります。
調停が不調に終わり、万が一裁判などに発展してもあなたに不利な事はないから事実と自分の主張だけをすればいいでしょう。
面接交渉権については一度法廷で今後子供との面会を二度と望まないかと確認した方がいいと思います。
今は婚姻費用も出ていることなのでここはじっくりと腰をすえて考えていくことです。
しかし、あまりに長い離婚の争いはあなたにとって望ましいことではないでしょう。
離婚して女性一人で子供を育てていくことは容易でないです。まして世の中は出口がないような不況に覆われています。
しかし、また新たな人生のスタートを切ることは誰しも不安との戦いです。離婚にそのエネルギーをとられるよりはやめに決着つけて少しでもあなたとお子さんの2人の人生のプラスになるような活動に手を伸ばすことも良いのではないでしょうか。






