日々是内容証明郵便作成相談「妻が尻軽で」実務Ver28
日々是内容証明郵便作成相談「妻が尻軽で」実務Ver28
15時に予約していた(Y)です。
11月も終わりに近いのにこの陽気ですので今日は暖房もいれていませんが、もし寒かったら遠慮なく仰ってください。
飲み物はコーヒーでいいですか。
では始めましょう。
どうされました。
【問】
妻と結婚して7年になります。
子供は二人5歳と3歳、どちらも男です。
やんちゃ盛りで家の仲はぐちゃぐちゃとしていますが、それはそれで楽しくやっています。
或ることを除けばですが。
実は妻が浮気していたのです。
一月ほど前です。
相手は昔のなじみの男性と言っています。
昔の、そう、まだ結婚する前からの知り合いだと。
向こうから誘ってきたので、嫁としては断り切れなかったと言っていますが、そんな言い訳が成り立つはずもなく釈然としないのです。
誘われたから相手したというのであれば、相手方の男性からすれば、そりゃ誘いますよね。
妻の断り切れない性格も災いしているのかもしれませんが、結婚もして子供もいるわけですから、そこは一線引けよと私は思うのです。
当然ですよね。
(行)
で、許されたのですか?
(Y)
子供も二人いて妻は専業主婦で、私の稼ぎもそれほど多くなく家計はいつもギリギリで、それで離婚は無理なことがお分かりいただけると思います。
妻は精神的に不安定で、独身のころも仕事らしいことは殆どしていませんでした。勤めてもすぐに辞めてしまっていたそうです。
辞めさせられたことも多々あるみたいで。
なので離婚しても経済的に困窮するのは目に見えているし、子供を自分が引き取っても仕事と子育ての両立は今の仕事をしている限り無理なので。
許すしか方法がありませんでした。
許すから今後はまじめに子育てをお願いしますと、そういう約束はしましたがそれで私の気持ちが晴れるわけもないのですが、仕方がないという本当に粗末な状況です。
(行)
浮気を知ったきっかけは何ですか?
(Y)
妻のLINEです。
私が居るその場でも返信をしていましたから、通常は考えられないと思いますが、こそこそやらない、その方が不安にさせないということなのでしょう。
妻が携帯を置いてトイレに立った時に相手の男性からLINEが来てそれを見みたのがきっかけです。
問い詰めましたよ。
そしたら昔なじみの男性と白状しました。
名前は聞きました。
私も以前2,3度会ったことがあります。
もうだいぶ前のことでそれほど印象には残っていません。
なんとなくですが覚えているという感じですかね。
で、職場を代わっていないなら多分〇〇会社だろうと見当はついています。
妻は職場までは知らないと言っていますが、何度聞いても知らないというのでそこは信じています。
その男性も既婚者です。離婚していなければということですが。
(行)
で、Yさんはどうしたいのですか?
(Y)
できれば慰謝料請求したいのですが、職場しか分からない、その男性の名前も音でしか、漢字が分からないということです。
携帯の番号は把握しています。080‐✖✖✖✖‐✖✖✖✖です。
こんな状況で果たしてできるのかなと思いまして。
よろしくお願いします。
【回答】
はっきり申し上げて、難しいです。
内容証明を郵送する場所としての基本はやはりご自宅です。
やむを得ない場合に限り職場に郵送するときもありますが、その方の会社での立場や周囲の方の反応等を考えるとやはり送りづらいものです。
それはYさんもご理解いただけると思います。
社会人として守らなければならないものの一つですよね。
問題を会社に持ち込むことはあってはならないという、鉄則めいたものです。
また今回の場合その職場にまだその男性が働いているのかも分からない状況ですよね。
そこの確認もしないことにはいけませんから。
電話番号が分かっているのであればメールしてみるのが良いのではないでしょうか。
自分は夫のYです。
妻から聞きました、と。
で、郵便物を送るので住所を教えてくださいと。
多分スルーされるでしょうが、相手としては電話番号まで知られているとなりますよね。
何も返事がなくても更にメールしてください。
「お返事がないのでもう一度メールしました。
ご自宅を教えて頂けないのであれば止むを得ませんが貴殿のご勤務先に郵送させていただきますが構いませんか?
若しくはお近くの郵便局に局留めで郵送しますので通知番号を元に取りに行って頂ければと考えています。
なのでどちらかご都合がいい方を選択してください。」
ここまでくるとなかなかスルーはできないと思いますが。
2つに1つを選択させるやり方は効果的です。
しかも相手が乗ってきやすい条件を出して、どうしても「こうしなさい」というよりは「どちらかを選んでください」と、それで相手の決断を促します。
この場合は多分局留めを選ぶでしょう。
(Y)
直接電話しても良いのでしょうか?
(行)
あまりお勧めできません。
直接の電話は相手の反応により、こちらも熱くなりがちです。
Yさんが言った事への相手の反応はYさんが予め考えていた反応と違うことが殆どです。
その反応にがっかりしたり怒ったりとなりがちです。
メールという文章を作成することで落ち着いたものになりますから。
なので今のところはメールがベストな手段といえます。
(Y)
分かりました。
それとさっきも言いましたが、内容証明を送る場合、相手の名前の漢字が分からないのでそれも聞いた方がいいでしょうか。
(行)
聞いても教えてはくれないでしょう。
(Y)
では平仮名で書くしかないですかね。
(行)
平仮名は相手からすれば自分の名前までは把握されていないという、こちら側の負の情報を伝えることになるのでやめた方が賢明です。
そういう場合は片仮名で名前を書く方が良いです。
片仮名だと態と片仮名で書いてあるのかなと想像させますから。
(Y)
成程。
よく分かりました。
(行)
以上です。
【相談後】
ありがとうございました。
メールしてみます。
反応はないかもしれませんが、何もしないわけにはいかなくて。
悩んで悩んできましたが少し救われたような気持ちです。
話の中で思ったのですが、
相手の反応を考えないようにした方がいいのでしょうか。
(行)
そうですね。
予め「こう言ってくるだろう」と憶測することに何の意味もありません。
人それぞれで反応は違いますから。
憶測することで、違うこと言われたときに「わっ」となりがちです。
そして多くの方は怒りの導火線に火が付きますから。
相手の反応を考えておくのは特にこの問題ではしない方がいいですね。
では。
行政書士家族の問題法務事務所
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