日々是離婚手紙作成相談「優柔不断で忘れっぽい夫君」実務Ver19
日々是離婚相談「優柔不断で忘れっぽい夫君」実務Ver19
14時から予約していた(R)です。
今日は幾分肌寒いですね。
もう10月ですから。
飲み物はコーヒーでいいですか?
では始めましょう。
どうされましたか。
【問】
結婚して12年です。
子供は今度中学生になる長女と、小学2年生の長男の二人です。
夫は一昨年から単身赴任で東京で勤務しています。
子供の学校のこともありましたし、実の母親が大病を患った直ぐ後だったので一人で行ってもらいました、
毎月1度は夫が帰ってくるか、若しくは私が出向くかという約束をしていたはずなんですが、もう忘れているのでしょう。帰ってこなかったり、月に2度帰ってきたり、私が出向いたときも休日出勤だったり。
そうですね。こちらとしては毎回のごとく連絡して確認しているのですが、その時に夫が言ったことと、後で言うことがちぐはぐな時が多々あります。
殆ど忘れていると思います。
結婚当初から頼み事しても大方は忘れていましたから。
些細なこと、確かに些細なことで私がしっかりしていればそんなに大事にはならないのですが。
夫の物忘れ防止の為に至るところ、部屋中にメモも置いています。
私がメモして彼に渡すようにしているのですが、例えば振込とか、買い物とか。
そのメモを渡しても失くしているみたいで。
失くしているのか?そのメモの存在を思い出さないのか?真相は分かりませんが結果は同じです。
とにかくそんな調子で、少なからずイライラが募ってきます。
本人はその物忘れを気にしていないのがまたイラッとさせるのです。
本来なら少しでも改善させようと試みるものと、私ならそうします。
一向にそんな気配がありません。
自分が忘れても誰かが覚えていれば大丈夫。
その誰かというのは私か長女なのですが、それで情けなくないのかと、聞いてみたくなってしまうくらいです。
そんな人がよく会社勤めができるもんだなぁと、誰かに迷惑かけていないだろうか、後輩に軽く扱われていないだろうかと心配で。
出来ない社員の烙印を押されているのではないかと思っているのです。
出世ですか?
そうですね、同期の人が役付になった話は聞いたことがありますが、ですからその人には遅れをとっています。
最近は会社のことを喋ってくれないし、私もなんだか怖くて積極的に聞こうとはしません。
なので夫の会社での立ち位置はわからないというのが本当のところです。
それと共に「決めれない」人、優柔不断なんです。
何事も。
例えば食事に行っても何を注文するかって、ありますよね。
大体は皆さん先に食べたいものを粗方決めておくじゃないですか。
注文をスムーズにして早く食べたいし。
それが決めないのです。決めれないのです。
私や子供たちはすぐに決めているのですが、なかなか決めなくて、どんな時も10分ほどは注文までにかかります。
やっと決めたかと思えば途中で店員さんに変更を申し出たり、それで来たものに「やっぱり最初に頼んだものにすればよかった」とぶつくさ呟きながら、しかも残念そうに食べるのです。
もううんざりして、折角の外食が台無しです。
それが毎回ともなれば段々と一緒には行かないようになってきました。
夫の転勤が決まってから、単身で行かせたことは申し訳ないと今も思っているのですが、
別々の暮らしもしてみたい気持ちが転勤をきっかけとして湧いてきたのが事実です。
夫が物忘れしないことを期待していた前の生活と、単身赴任した夫がいない今の生活を比べたら今の方が本当に楽しくて、子供との3人の暮らしがこれからも続くことのほうが遥かに幸せなのかなと思ってしまいます。
先日夫が帰って来た時に「このまま終わりかな」って言いそうになりましたが、私の本心はそんなところです。
夫がどう思っているかは今のところ測りようがないのですが、多分私の気持ちは気づいていると思います。
娘が中学生になる前に離婚が成立したらいいのですが。
節目として考えています。
よろしくお願いします。
【回答】
優柔不断で、しかも忘れっぽいご主人ですか。
おっとりしてあるのですね。その部分は他人からしたらそんなに憎めないというか、そんな気がしますが、家族ともなれば違いますものね。
人生は些細なことから大事なことまで全て決断を要しますから。
日々、決断の嵐ですよ。
自分が選んだ道を良かれと思い込むしかありませんから。
決断とは。
選ばなかった方に未練がある人は優柔不断に陥ると聞いたことがあります。
未練の積み重ねから決断力が鈍って、揚句、優柔不断と。
抜け出せないループみたいなものですね。
また忘れっぽいということですが。
(R)本当に私が言ったことを上の空で聞いているとしか思えなくなって、夫は聞いてないとよく言うのですが、私はその忘れっぽい夫のためを思って何度も同じことを言っているのですが。
忘れたことを指摘した後は大体「聞いていない」と言ってくるんです。
これには流石にうんざりしますでしょう。
(行)そうですね。確かに。
お仕事はされているのですか?
(R)はい。
デザイナーをしています。
商業デザインなので皆さんが想像されるデザイナーよりは地味な存在ですが。
今は在宅でやっています。
景気ですか?
そうですね、景気というか需要は増えつつあります。
【平成】も終わるし、【東京オリンピック】もあるので、有難いことに色々とお話は来ています。
それも離婚を後押ししている大きな要因です。
収入が安定してきているので。
娘も協力的ですし、息子は、、、?まだ小さいのでよくわからないみたいですが。
(行)そうですか。
優柔不断で忘れっぽいご主人には、やはりRさんがどんどん決断したことを告げていくことだろうと思います。
そうやってリードしていくことで結果を伴うということではないでしょうか。
なので離婚したいことを手紙で伝えましょう。
聞いていないとかを言わせないためには形として残して置くことをお勧めします。
内容は、なぜ離婚したいか。
はっきりとした理由を付けてください。
性格の不一致という曖昧なものではなく、ご主人の性格に起因することを。
離婚後の生活設計もご主人に提示しながら、ご主人が不安になることのないように、子供の面倒は確りできることも忘れずに伝えていきましょう。
そんな手紙にしましょう。
その手紙の返事を期限を切って何時いつまでに下さいと。
返事はご主人も面倒でしょうが手紙にして貰いましょう。
言い訳させないためにはその方法が一番でしょう。
併せて離婚協議書(仮)も提示していきましょうか。
その中身については次回のお話になると思いますが、柱としては養育費くらいでいいのですね。不動産も無いのであれば。年金分割はありますか?
凡そその二つですね。
では次回までに手紙はご用意させていただきます。
それをRさんの言葉に直し、自筆で清書してください。
なので次回は時間の余裕をお願いします。
以上です。
【相談後】
(R)結婚してから全て私がリードしてきましたから。
男女の役割も、その垣根も失われつつある時代の象徴かもしれませんね。
私たち夫婦は。
頼りがいというか、私も女なので少しは夫に頼った暮らしもしたかった、というところが本音です。
(行)やはり男性に求めるものは頼りがいということでしょうか。
よく分かりました。
では次回までに整えておきます。
(R)はい。よろしくお願いします。
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